私たちは、「換気」と「呼吸」は同じだと考えています。
人が呼吸によって体内の二酸化炭素を排出し
酸素を取り入れ健康を保つように、
建物も換気という呼吸活動が必要となってきます。
屋外より新鮮な空気を取り入れ、
室内の汚れた空気を排出していく。
人が呼吸を続けるように、建物も給気と排気を
繰り返しながら、室内の空気環境を作り出しています。
1964年の創業以来、換気口専門メーカーとして
長く「換気」とたずさわってきた私たちは、
これまでさまざまな時代の変化とともに歩んできました。
高度成長期に深刻化した大気汚染や、都市部の騒音問題、
地球規模での環境変化に加え、
新たな大気汚染物質の出現など、
その呼吸（換気）方法も問われる時代を迎えています。
2003年、建築基準法の改正により常時（24時間）換気設備の
設置が義務づけられてから、10年が経とうとしている現在。
室内の空気環境は、どのように変化しているのでしょうか。
私たちユニックスは、改めて換気について向き合い、
より良い建物の呼吸を持続していくために、
私たちに何ができるかを考えています。
2003年の常時（24時間）換気設備の義務化は、
社会問題となったシックハウスへの対策を目的として、
建材や家具などから発せられる化学物質の
室内濃度を下げるために施行されました。
呼吸に例えると、二酸化炭素（化学物質）を
吐き出す（排気）動作を中心に考えられたものですが、
同時に吸い込む（給気）酸素（空気）の質にも
目を向ける必要があります。
大気中には塵やホコリが含まれるのをはじめ、
花粉やDEP（ディーゼル排気微粒子）、近年ではPM2.5など
直接、人の健康を脅かす汚染物質も問題視されています。
私たちは、人がおいしい空気を求めるように、
建物にも大気中の汚染物質を室内に取り込まないよう、
室内用製品に各種フィルターを展開し、
外気対策を行っています。
これからは室内の化学物質の排気だけではなく、
外気からの汚染物質の侵入を防ぐ上手な給気が
ポイントになってきています。
換気とは、給気と排気から成り立つことから、
呼吸と同様にそのバランスも大切となります。
建築技術が向上した現代の建物は、
高気密化や省エネルギー化などのメリットの反面、
給気と排気のバランスが悪いと室内外に気圧差が生まれ、
ドアの開閉に負担がかかるなどの問題も生じます。
ユニックスは、さまざまな住環境に対応する製品とともに、
近年取りざたされているこの換気バランスに対しても
物件ごとの室内シミュレーションを行い、
より正確な製品選定をサポートしています。
また、建築に関する各種団体と積極的に連携を図り、
研究や技術協力を通じて情報の共有と
次世代の住環境に向けた開発を行っています。
日常生活の90%以上の時間を室内空間で過ごすと
言われている現代の人々。
その建物の立地や階層、周辺環境によっても、
換気口に求められる機能は多様化していきます。
私たちはこれからも、時代の変化に対応しながら
快適な室内の空気環境の実現に向けて
さまざまな設置環境、さまざまな換気方法に対応する製品を
提案していきたいと考えています。
「∞（無限大）」に込めた限界を作らない発想と、
製品ひとつひとつからはじまる「つながり」を
「ひろがり」に育てていく、私たちの願い。
ユニックスは換気口のプロフェッショナルとして、
これまでの資産を活かしつつ、新たな挑戦をはじめます。
社員ひとりひとり、部署、営業所など、さまざまな単位で
それぞれがスキルアップを図り、
その過程で得たものを製品とともにお届けしていく。
専門メーカーとして、質の高い製品の提案はもちろん、
お客様のためにさらに何ができるかを考えていきます。
製品に人間力が加わると、
そこには新たなコミュニケーションが生まれます。
製品に創造力が加わると、
求められる新しい機能を持った製品が生まれます。
サポートは信頼を、サービスは笑顔を生み、
製品とともに、もっとお客さまに魅力を感じていただける
企業に進化していくことを目指していきます。
Copyright 2003-2014 UNIX Co., Ltd. All Rights Reserved.
