音について

Subject 3

換気システムに防音対策を施す際は、
換気性能に注目

防音型換気口を選定する際には、「防音性能」と「換気性能」の双方に着目する必要があります。建物の立地条件などから、換気システムに防音対策が求められる場面は少なくありませんが、昨今は防音性能が重視され、本来の目的である換気性能が軽視される傾向があります。換気口の専門メーカーであるとともに吸音材の製造・販売も手掛けるユニックスでは、防音性能と換気性能の良好なバランスを備えつつ、経年劣化のしにくい吸音材を使用した製品を開発・提供しています。

経年劣化のしにくいメンテナンスフリーな吸音材

「SSFG150B」のフード内の吸音材表面に擬似汚れ（グリス20g）を塗布し、外部騒音70dB（A）時の室内騒音レベルを比較。

新品時: 36.8

グリス塗布時: 36.9

POAL ーユニックス独自の金属製多孔質吸音材料ー

POAL（ポアル）とはPorous Aluminiumの略称で、アルミニウム不織布をアルミニウムエキスパンドでサンドイッチ状に密着させ、圧延した金属製多孔質吸音材料です。POALは接着材などのバインダーを一切使用していないので、経年劣化がなく耐久性に優れた吸音材です。高い吸音性能を備え、薄く軽量で加工性にも優れています。

ポリエステル繊維吸音材

母材にポリエステル繊維系不織布、吸音材表面にポリエステル繊維系不織布スパンボンドを設けた、ポリエステル繊維100％の吸音材です。高い吸音性はもとより、屋外使用においてもウレタンフォームやグラスウールを凌ぐ耐久性・耐候性を備え、長期間安定した性能を発揮します。また、耐水性（撥水・排水）に優れるため、水がかかっても吸音性能が低下せず、表面に油の汚れなどが付着しても防音性能が劣化しにくい特性があります。加えて、耐熱性、難燃性（UL94HBF相当）ともに高く、自己消火性も備えます。

「音」対応製品

防音性と意匠性が両立する、防音フードのスタンダード

グッドデザイン賞に輝く意匠性に加え、ユニックス独自のアルミニウム吸音材「POAL」と繊維素材吸音材の併用による優れた防音性能を併せ持つ、防音フードのスタンダードモデルです。

防音性能と換気性能のバランスの良さから給気口として採用されることが多いAタイプと、よりスケールアップを図り、換気性能を向上させたBタイプをご用意。また、排気口として採用されることも多いBタイプには、排気流による壁面の汚れを軽減するガラリタイプもラインナップしています。

バルコニーや共用廊下の上部など、設置スペースに制約がある場合でも防音製品を利用できるよう、高さを抑えた横型デザインを採用。カバー内には吸音材を二重に施し、吸音材の形状と配置方法を工夫した独自構造により、防音性能を確保しつつ高い換気性能も両立させています。SSCG-Bは製品下部にドレン（結露水）を一旦貯めて自然乾燥させる機能を標準装備しています。また、外風の影響を受けても排気効率が低下しにくいため高層マンションなどにも適しています。この他に片吹きタイプとメッシュタイプをご用意しています。